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Vol.10 動脈硬化のはなし

動脈は、心臓から全身に送り出される血液が通る血管です。健康な動脈は、勢いよく流れてくる血液の圧力にも耐えられる弾力をもった血管です。

しかし、老化とともに、動脈内にコレステロールや中性脂肪が溜まって狭くなっていきます。

このように、動脈が狭くなったり弾力性を失ったりした状態を「動脈硬化」といいます。この動脈硬化は、年をとれば誰にでも起こりますが特に自覚症状はありません。しかし、動脈硬化が進んでいくと、50〜60歳代になって、色々な合併症が現れてきます。




動脈硬化が

心臓に起こると…心筋に栄養を供給する冠状動脈に動脈硬化が起こると、動脈が狭くなり、一時的に酸素や栄養が供給されなくなります。これが狭心症で、動悸や息切れ・胸の痛みなどの症状が現れます。 さらに病状が進んで冠状動脈の狭窄した部分に血栓が詰まって、血流が止まると心筋は栄養不足となり壊死してしまいます。これが“心筋梗塞”で生命にかかわる病気になります。

詳しくはこちら→「Vol.09 虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)のはなし」


脳に起こると…脳の動脈の内径が狭くなり、狭くなった血管に血栓が詰まると脳梗塞が起こります。脳のはたらきが阻害され、運動麻痺や言語障害などが起こります。

詳しくはこちら→「Vol.07 脳卒中のはなし」


腎臓に起こると…腎臓の糸球体は血液をろ過し、尿を作る大切な器官です。この細かい血管に動脈硬化が起こると、血液をろ過し、尿をつくる機能が低下します。そして老廃物が排出されず、全身にむくみが出ます。重症の場合は腎不全や尿毒症を起こし、人工透析で血液をろ過しなければならなくなります。

詳しくはこちら→「Vol.02 腎臓のはなし」


 

塩分の取りすぎは高血圧を、脂肪の取りすぎは動脈硬化を引き起こします。
また、高血圧は動脈硬化を促進し動脈硬化も高血圧を引き起こすという因果関係があります。

※ 動脈硬化による合併症があります ご注意ください!

運動は、動脈硬化や狭心症・心筋梗塞だけでなく、糖尿病にも有効で、脂肪を減らしストレスも解消できるといった相乗効果があります。
無理をしないで、軽く汗をかく程度がよいでしょう。



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