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Vol.05 糖尿病のはなし(1)

糖尿病とは、血液中のぶどう糖が多すぎることにより、血管や神経、腎臓や目など、全身のさまざまな組織や機能に障害を与える病気です。

ぶどう糖は、3大栄養素の1つである炭水化物の一種で、食べ物が消化・分解されてでき、血液を介して全身に運ばれ、我々の筋肉や脳が働くための重要なエネルギー源となります。使われないぶどう糖は、脂肪細胞に取り入られて、貯蔵されます。こうしたぶどう糖の利用や貯蔵に不可欠な働きをしているのが、膵臓から分泌される”インスリン”というホルモンです。


血糖値

食べ物の消化・分解が盛んに行われる食後は血中ぶどう糖(血糖値)が増えますが、同時にインスリンが分泌され、その働きによってぶどう糖が処理されるため、やがて血糖値が下がっていきます。そのため健康な人は血糖値をある一定の範囲に保つことができるのです。

ところが、インスリンの分泌が少なかったり、はたらきが悪かったりすると、食後の血糖値がうまく下がらなくなり、血糖値の高い状態が続いてしまいます。それが”糖尿病”です。

空腹時の血糖値が100mg/dl未満であれば正常、126mg/dl以上であれば糖尿病と診断されます。

その中間の場合は、境界型糖尿病と呼ばれます。


ぶどう糖は食事から取り入れられるが、インスリンの分泌量が少なかったり、はたらきが悪いと、筋肉や肝臓に十分取り込まれない。その結果、残りのぶどう糖が血液中にとどまり、血糖値が上がる。

食事をとって体内にぶどう糖が多くなると、インスリンが分泌されて、筋肉や肝臓にぶどう糖が取り込まれる。その結果、血液中の余分なぶどう糖も減り、血糖値が下がる。



1型糖尿病

膵臓のβ細胞が破壊されて、インスリンの分泌能力が著しく低下しているか、あるいは全く分泌されないためインスリンの量が不足して発症するタイプで、かつて「インスリン依存型糖尿病」と呼ばれていました。

毎日インスリンの注射が必要となります。

β細胞が破壊される原因は、ウイルス感染などをきっかけとして起こる自己免疫感染が関係していると考えられます。

30歳未満の発症数が多いことから「若年型糖尿病」とも呼ばれています。


2型糖尿病

糖尿病になりやすい遺伝的な体質の上に、過食・肥満・運動不足・ストレスなどが誘引となって発症するタイプで、かつて「インスリン非依存型糖尿病」と呼ばれていました。

※膵臓のβ細胞は破壊されていないが、インスリンの分泌が悪かったり、インスリンの働きが悪いために起こります。発症初期は日常の活動を支えるエネルギーを生み出すインスリンが十分に分泌されているので、”食事療法”と”運動療法”で治療が可能でありインスリンの注射は不要です。

40〜50歳代に発症のピークがあるので「成人型糖尿病」と呼ばれています。



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